どんな食材も加熱乾燥によってお茶になりそうなことは前回で分かりました。
ということで、実際に作って飲めるか、試してみましょう。
今回は、ミニニンジンの「葉」を使い、殺青のある中国茶方式です。
ミニニンジンの葉っぱでお茶を作る
さて、なぜミニニンジンかということです。
日当たりの良い場所に植木鉢を置き、ザっとミニニンジンの種をまいたところ、次々と芽吹きました。
その後、食べる間もなく花が咲き、種がなり、再びニンジンの目が出るというサイクルで二年ほど経っています。
そんなニンジンの葉をお茶にできないか、挑戦してみます。
①摘採(てきさい)…ちょうど庭でミニニンジンを育てていたので、これを使ってお茶にしたいと思います。
②萎凋(いちょう)…水洗いし、葉の部分の汚れや枯れた部分を取り除き、一晩おきます。
③殺青(さっせい)前…超弱火にしたフライパンにバサッと放り込みます。
④殺青(さっせい)中…フタをして、殺青します。これにより青い状態を維持したままお茶化できるのです。
⑤殺青(さっせい)後…2~3分し、青臭さがなくなったら殺青完了。これから水分を飛ばしていきます。
⑥揉捻(じゅうねん)…両手で定期的に丸く揉みます。葉先と茎を均等に乾かすためです。焦がさないように。
⑦揉捻(じゅうねん)中…ぎゅーっと手のひらで揉み、茎の汁を全体に広げながら引き続き乾燥させます。
⑧揉捻(じゅうねん)中…15分ほど揉み→乾燥を繰り返すと、お茶のような香りがしてきます。こんな小さくなりました。
⑨乾燥…カラカラになったら完了です。ここまでで約30分くらいです。
⑩完成…白い器に入れると、そのきれいな青さがよくわかります。
ミニニンジンの葉っぱ茶のお味はいかに?
では、さっそく試飲。
湯色は黄色、青のりのような薄い香りが広がります。
いつものお茶のよう!
ミニニンジン茶の風味
味は・・・、ややコクがあって青臭い!
しかし、ブレンドティーとしてジャスミンやラベンダーなど花茶のベース茶とすれば、香りとコクが相まって、芳醇なティーとなるのでは?
ブレンド茶にしたい!
結論
美味い茶は自分で作ることもできる! おいしい茶探しはここから始まる。
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