「パンの田島」というコッペパン専門店をご存知でしょうか。首都圏を中心に10店舗程度を展開しているコッペパン屋さんなのですが、何が「謎のコッペパン屋」かというと、ネット上のどこを探しても会社情報が載っていないのです!
コッペパンとは何ぞ!?
学校給食のスターであったコッペパン。最近は給食ブームやコッペパンブームが叫ばれていますが、コッペパンについて、しっかり向き合ったことはありますか?コッペパンの生みの親は、明治時代の田辺玄平氏(甲府市出身)であると言われています。アメリカに渡った玄平氏は、パン作りの技術を習得し、日本に戻ってパン屋を開きました。その後、技術指導を受けた職人が日本各地に広がり、コッペパンの普及につながったとされています。(参考:全日本丸十パン商工業協同組合)
現在のコッペパンといえば、プレーンをベースに、ジャム&マーガリン、ピーナッツクリーム、小倉アンコ&マーガリン、焼きそばなど、かなりバリエーションが豊富です。給食で一番人気だった揚げパンも、コッペパンベースですね。あのフワフワの食感は、日本独自のものだからこそ、私たちはコッペパンに夢中なのでしょう。(フランスパンは美味しいけど、硬くて時々口の中が傷だらけになる)
パンの田島
パンの田島は今のところ、以下の店舗があるようです。ひょっとしたら、このほかにも店舗があるかもしれませんが、公式HPがないのでよく分かりません。
- パンの田島 吉祥寺店
- パンの田島 川口店
- パンの田島 自由が丘店
- パンの田島 綱島店
- パンの田島 笹塚店
- パンの田島 阿佐ヶ谷店
- パンの田島 学芸大学駅前店
- パンの田島 武蔵小山店
- パンの田島 下北沢店
- パンの田島 アリオ川口店
パンの田島の店構えはとてもキャッチーですので、人通りの多い場所に出店されれば、必ず目を引きます。すこーしだけ、古臭い雰囲気を演出しています。阿佐ヶ谷店はオープンしてから数か月?経過しているのでしょうが、午後になると店の前にはすっかり行列ができます。
阿佐ヶ谷店では、特に内装にお金をかけているように見えます。入り口すぐにレジとディスプレーがありますが、その奥には店内で焼き上げていると思われるオーブン等があり、レジで2名、製造に2~3名体制のようです。これは、大手パン屋の路面店と同じ程度の規模感ですが、この2階には、雰囲気のよいイートインスペースもあります。
パンの田島阿佐ヶ谷店は、商店街内の古い店舗を改装しているため、2階のイートインスペースは柱や梁が丸見えの古民家風でもあります。
パンの田島のメニューは豊富です。店内に掲載されているパンだけでも34種類!もあり、大きくは「総菜コッペパン」、「甘いコッペパン」、「揚げたてパン」のカテゴリーに分かれています。そしてお値段は、スーパースタンダードな揚げコッペシュガー140円を始め、200円台を中心に、450円まで幅広い品ぞろえとなっており、1、2回来たくらいでは、パンの田島を語ることができないくらいです。
- 惣菜コッペパン…ハムたまご(¥300)、たまご(¥250)、ハムレタス(¥300)、ツナポテト(¥300)、肉じゃがコロッケ(¥300)、やきそば(¥300)、コンビーフポテト(¥350)、ダブルホットドッグ(¥350)、厚切りハムカツ(¥350)、からあげタルタルソース(¥350)、ナポリタンドッグ(¥350)、チーズちくわ(¥350)、海老カツたまご(¥350)、チキンカツ(¥350)、厚切りとんかつ(¥450)
- 甘いコッペパン…いちごジャムマーガリン(¥200)、つぶあんマーガリン(¥200)、ピーナッツマーガリン(¥220)、練乳ミルク(¥200)、カスタードホイップ(¥220)、黒豆きなこクリーム(¥220)、ラムレーズン練乳クリーム(¥240)、いちごジャム練乳クリーム(¥240)、生チョコクリームチョコチップ(¥240)、生キャラメルチョコチップ(¥240)、つぶあん宇治抹茶クリーム(¥240)、つぶあん黒豆きなこクリーム(¥240)
- 揚げたてパン…ビーフカレー(¥220)、半熟卵ビーフシチュー(¥220)、カニクリーム(¥220)、揚げコッペきなこ(¥150)、揚げコッペシュガー(¥140)、ピロシキ(¥220)
謎のコッペパン屋 パンの田島の正体が明らかに!?
パンの田島のコーヒーは、ドトールによってプロデュースされていると、レジ前に記載がありました。たしかに、いつも飲んでいるドトールに近い味です。そもそも、このような設備を独立系パン屋ができるわけもなく・・・。
勘のよい方はすぐに気づくかもしれません。実はこのお店、ドトール傘下です。お店のファサードにもドトールのコーヒーロゴがあったの、気づきましたか?
正確には、「ドトール・日レスホールディングス」傘下の「サンメリー」(埼玉県坂戸)が運営しているそうです。関係ない視点で突っ込みますが、サンメリーさんのウェブサイトもなかなか強気な感じです。※サンメリーの工場は、埼玉県坂戸にあります。坂戸の優良企業といえば、もう一つ「ぎょうざの満州」もあります。実は坂戸って、おいしい!町なのかもしれません。
最近のドトールのライバルといえば、「コメダ珈琲店」がありますが、こちらでもコッペパン専門店「コメダ謹製 やわらかシロコッペ」でウハウハのようです。
我々の知らないところで、大手によるコッペパン戦争が始まっていたのですね。さて、いずれは「俺のコッペパン!」となる日も来るのでしょうか。
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