ラーメンを食べに行くと、だいたいチャーシュー麺にしてしまいます。チャーシュー研究家として、ポソポソやベチャベチャなど、味と触感、見た目などが気になります。ふと、来年はチャーシューの年にしよう、と思い立ち、チャーシューを作ることにしました。
自宅ラーメン愛好家が直面する「チャーシュー問題」
そもそも、家でラーメンを作るときに困るのが「チャーシュー問題」です。スーパーで生めんを買い、具材はホウレンソウ系やモヤシなどを炒めれば良いのですが、肉系が困るのです。
普通にチャーシューを買おうものなら、「よくぞここまで薄く切ったもんだ」と感心するくらい、ペラペラのチャーシューが、思いのほか高額で買わされる羽目になります。また、ちょっと分厚いチャーシューかと思えば、実はハムのようなただの合成肉が「叉焼」として、当たり前のように売られています。しかも、おいしくない。
とりあえず、豚肉を縛って煮るだけなので、作るのはそんなに大変ではないはずです。
最高峰チャーシューの秘伝レシピ
以前もチャーシューを作っていたのですが、今回は少し工夫してみようかと思います。
最近、コーラで煮込むチャーシューがありますが、これの応用かもしれません。
チャーシューの秘伝レシピ(口外厳禁)
- 豚バラ…1キログラム
- 長ネギ(青い部分)…1本
- ビール…1~2カップ(要調整)
- しょうゆ…1カップ
- 酒…1カップ
- 砂糖…大さじ4~8(要調整)
- ショウガ…40g
- ニンニク…2~3かけら
- 昆布(だし用)…1枚
- 塩…適量
- コショウ…適量
作り方
カチャカチャの近所のスーパーには、スライスの豚バラしか売っていないので、駅前のスーパーまで材料の買い出しに行きました。そこのスーパーでは通常の豚バラに加え、チャーシュー用の網に入った豚バラも売っているので、両方を購入し、どの程度の差があるのかを見てみることにしました。
基本的な作り方としては、①豚バラ肉の表面をこんがり焼く→②1時間ゆでる→③タレで1時間煮込む→④一晩寝かせる→完成という流れになります。
豚バラ肉の1キログラムは、意外と縮んで小さくなるので、これくらいが適量だと思います。下の写真では、昆布を撮り忘れました。砂糖は大さじ5にしています。ニンニクとショウガは2ミリ厚くらいにスライス。ビールはちょっと・・・というのであれば、水かサイダーか炭酸水でも。
豚バラ肉は、味の通りが良くなるようにフォークなどでブツブツと刺したり、麺棒のようなものでペチペチ叩いたりしながら、塩コショウを馴染ませましょう。できるだけ、常温になるように、事前に冷蔵庫から出しておくのが良いでしょう。
チャーシューは叉焼ですが、焼豚とも言いますし、とりあえず表面をカリッとこんがり焼きあがることで、煮崩れしないベースお肉となります。
表面がこんがりと焼きあがりましたら、とりあえず1時間くらいお湯で煮てください。そうすることで、油が抜けるのですが、それよりもしっとりとした触感になります。
ここまで来たら、もうほぼ完成です。その他の材料をまとめて鍋に入れて煮込むだけです。ネギはショウガ・ニンニク同様の臭み消し的なポジションです。香り付けに中華スパイスを適当に放り込んでも良さそうです。今回は、和テイストですので、昆布を入れておきます。
完成したチャーシューの味わい方
1時間ほど煮たら、火を止め、そのまま翌日まで放置し、冷蔵庫で冷やしてください。チャーシューのカットは冷えた状態で行うことで、形が崩れることなく切ることができるのですが、切れ味の良い包丁を使わないとバラバラに砕けてしまします。
1キログラムの豚バラ肉でたっぷり作ったつもりですが、7ミリ厚くらいでカットすると、意外と早く食べきってしまいます。
チャーシュー麺のほか、食パンに挟んで、チャーシューパンにしても美味です。
参考までに、一回くらいではタレがもったいないので、さらに豚バラ肉を買い足して、追加のチャーシューを煮込みました。
今回のチャーシューレシピは、ビールと昆布が味の決め手です。お口に入れた瞬間、チャーシューが踊り狂い、「お口の中が、チャーシューの宝箱やぁ~」となると同時に、左右のほっぺたがポテン、ポテンと落ちて、おいしさのあまり走って逃げだしていくようです。
この愛情たっぷりの超絶品!チャーシューを食べてみて、「チャーシューで独立や!」と思いました。
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