空心菜は、ヒルガオ科サツマイモ属の野菜で、茎が空洞になっており、中国語圏ではニンニクと炒めたものが定番です。そんな空心菜ですが、国内のスーパーではあまり出回っておらず、食べたいときには近所の本格中華料理店に行く必要があります。
空心菜とは何ぞ!?
空心菜とは、wikiには以下のように簡単に記されています。
ヒルガオ科サツマイモ属の野菜。茎が空洞になっており、このため、中国語で空心菜(コンシンツァイ、拼音: kōngxīncài)や通菜(トンツァイ、拼音: tōngcài)とも呼ばれる漢名の「空心菜」を日本語読みして俗にクウシンサイともいうが、和名ではなく登録商標 (商品名)…
少し検索すると、ネット上の記事でも「実は「空芯菜(くうしんさい)」というのは商標登録されているのだそうです。」との記載があります。
(いや、「実は…」じゃなくて、自分で探そ?」)
そこで、特許庁調査大好きなカチャカチャが実際に検索してみました。
検索するのは、ここから「特許・実用新案、意匠、商標の簡易検索」できます。
登録商標というのは、特許庁で認められた商品などの名称を独占的に使うことができる権利のことです。どうも「空心菜」という名称が、ネット界隈では登録商標のため、使えないのでは!?とささやかれていますが、本当でしょうか?
特許庁のHPから、「特許情報プラットフォーム」へ行き、「特許・実用新案、意匠、商標の簡易検索」を試してみます。
「商標を探す」タブで、「空心菜」を入力し、検索です。
その結果が、下。
「0件」です。
どうも商標登録では、「空心菜」は登録されていないようです。
という訳で、追加で「実用新案」で検索です。
6件出てきましたー。
6件を確認したところ、一番古い平成11年出願では、「油脂調理冷凍野菜及びその製造方法」であり、「空心菜」という名称の根本的な商標権ではありません。※出願書類の中に、「空心菜」という名称が使われているので、平成11年時点では空心菜は一般名称として認知されており、「みんなの名称」として認められる(と思われる)。
「空心菜」という商標の結論
特許庁HPの検索結果によると、「空心菜」という名称は日本国内では商標として登録されていませんので、自由に使うことができると考えられます。もし、この商標に関する権利を主張する方がいらっしゃるようでしたら、「その根拠は何?」と問えばよろしいと思われます(日本国内で独占的に「空心菜」という商標を排他的に利用する権利はそもそもないので)。ですので、wikiでは、その根拠を示す必要があり、示せないのであれば、さっさと削除しないと、信頼性が揺らぎますぞ。
という訳で、空心菜の炒め物を作ります。
前置きが長くなりましたが、先日、横浜の「グリーンファーム金沢本店(横浜市)」で空心菜が一束160円で売られていました。空心菜といえば、中華料理店では必須のオーダー品です。最近は本格中華のお店に行っていないので、自分で作ろうと画策してみました。
一番大きなサイズを選びました。
空心菜のニンニク炒めレシピ
レシピは適当です。
コツは、さっと炒めるということでしょうか。
あまり長く熱を加えすぎると、ぐにゃぐにゃになります。
また、空心菜は、加熱後、時間が経つと黒く変色し、「美味しくなさそう」に見えます。
- 空心菜…適量
- ニンニク…適量
- 塩・胡椒…適量
- 鷹の爪…適量
- 鶏ガラスープ(汁)…適量
- しょうゆ…適量
手作り空心菜の炒め物、実食
美味しそうに完成した空心菜の炒め物、かつて台湾や中国で食べたあの味がしっかり再現されているはずです。いよいよ実食タイムです。
・・・かたいです・・・(・_・)。
筋張って、固いです。
ザキィ!ザキィ!という噛み応えです。
なぜ?
仮説ですが、しっかり育った大きめの空心菜の「茎」が太すぎるのではないでしょうか?
よく見ると、茎の厚さは1.2ミリ程度あります。
かつて中華圏で食べた空心菜は、直径が3~5ミリ程度。
これと比べると、今回購入の空心菜の直径は7ミリ前後ですので、皮が厚いのではないかという仮説です。
力強く育ったおかげで、筋の強い子が出来上がったのでしょう。
もちろん、味付けも微妙に仕上がりました。
ニンニクは、明日の商談を考えて、スライスし、食べないようにしましたが、本場ではほとんどが2ミリくらいの角切り。
やや多めの鶏がらスープの下味と一緒にシャキッと食べるのが本場ですよね。
一回、本場中華料理店で食べなおしです。
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