カフェやレストランで出てくるメニューを見ながら、「これは○○粉で出来ている、あれは何粉だな」なんて考えていると、結構多くの食材が製粉された状態から作られていることに気づきます。
米粉パンやうどん、そばをはじめ、ケーキやゼリー(寒天とか)もですよね。
主食となる粉の成分はどの程度違いがあるのか、ちょっとまとめてみました。
主食となる粉もんは
世界中で様々な主食として穀物系の粉もんが食べられています。
まずは私たちの主食である米、小麦などイネ科の禾穀類(かこくるい)、そして海外では、とうもろこしを製粉したコーンフラワーといったマメ科の菽穀類(しゅこくるい)があります。
そばは疑似穀物といって、雑穀のひとつという分類になります。
このほか、芋系ですとタピオカのもととなるキャッサバ粉があります。
エネルギー高いのは米粉、ミネラルはそば粉
100g当たりのエネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、灰分(ミネラル)を比較してみると、生物の活動に必須なエネルギーを最も効率的に摂取できるものは米粉の374kcalのようです。
エネルギーはどの食材も350kcal前後と同程度のようです。
血液や筋肉のもととなるたんぱく質が高いのはそば粉、脂質が高いのはそば粉、糖質制限ダイエットで話題の炭水化物が高いのはキャッサバ粉です。逆に炭水化物が低いのはそば粉です。
また、ミネラル分が最も高いのはそば粉です。
ダイエットの視点で見ると、そば粉が優位のように見えます。そばは健康に良いという裏付けですね。
エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | |
穀類 | kcal | g | g | g | g |
米粉 | 374 | 6.0 | 0.7 | 81.9 | 0.3 |
そば粉(全層粉) | 361 | 12.0 | 3.1 | 69.6 | 1.8 |
小麦粉(薄力粉/1等) | 367 | 8.3 | 1.5 | 75.8 | 0.4 |
小麦粉(強力粉/1等) | 365 | 11.8 | 1.5 | 71.7 | 0.4 |
キャッサバでん粉 | 346 | 0.1 | 0.2 | 85.3 | 0.2 |
コーンフラワー(黄色種) | 363 | 6.6 | 2.8 | 76.1 | 0.5 |
あわ(精白粒) | 367 | 11.2 | 4.4 | 69.7 | 1.4 |
ひえ(精白粒) | 366 | 9.4 | 3.3 | 73.2 | 1.3 |
きゅうり | 14 | 1.0 | 0.1 | 3.0 | 0.5 |
出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
夢のダイエット食はきゅうり?
上の表の最後に、参考として「もっとも栄養のない食材代表」として有名なきゅうりを付け足しています。
エネルギーは圧倒的に低い14kcalというダイエッターには最高の食材なのではないでしょうか。
たんぱく質、脂質、炭水化物、灰分も主食系の穀物類を圧倒的に引き離すくらいの低さです。
きゅうりは100g中の水分量が95.4gと、そのほとんどが水分なのです。
もし、本気でダイエットするのであれば、河童のようにきゅうりだけで暮らすというのもありかもしれません。
来年はきゅうりダイエットが流行るかもしれませんね。
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