少し前、秋ころの話ですが、埼玉県の北西部にある皆野町(みなのまち)という所の農家さんちに泊まるというイベントに参加してきました。
里山のあり方や秋の行事に参加するもので、干し柿や干し芋を作りました。
皆野町は東京からだと、池袋駅から東武東上線で小川町駅、寄居駅で乗り換えながら、2時間ちょっとの旅です。
皆野駅からは、さらに車で30分程度行ったところに、今回の宿泊先である農家さんちがありました。
皆野町は山間にある人口1万人程度の小さな村で、町のおすすめは「天空のおやき」です。
今回は、干し柿作りがメインということで、さっそく柿の収穫からスタートしました。
今回の参加者は6名程度。
少し行った山の斜面に、たくさんのあんぽ柿が植わっており、それはもうぷっくりと育った実がなっています。
これをひたすらカットするという作業です。
柿の収穫の際、干し柿にすることを考え、柿のへたの枝をT字で残す必要があります。
このT字の枝部分にひもをひっかけ、軒先に吊るすからです。
一時間もしないうちに、何個ものカゴが柿でいっぱいになりました。
この後は、柿の皮むきと煮沸消毒です。
あんぽ柿の皮をピーラーで剥き、同じくらいの大きさの柿同士をヒモの左右に結んだら、お湯の中に入れて柿表面の殺菌です。
冬はカビなどは生えないと思っていましたが、キチンと煮沸消毒しないとカビが生えてきてしまうそうです。
ところで、その後、NHKの「やまと尼寺 精進日記」では煮沸消毒ではなく、「ブランデー」にさっと浸す、と紹介していました。
ブランデーに浸すだけでカビが生えないのであれば、「干し柿にはブランデー」が一般化してもよさそうですね。
埼玉県皆野町では、干し柿同士を結ぶヒモに、「シュロの葉」を使っていました。
できるだけ、身近な天然素材を使うというスタイルはいいですね。
煮沸消毒が終わった干し柿は、まとめて軒先に干しておきます。
気候にもよりますが、1~2か月程度で完成だそうです。
帰宅後、何個かが自宅に届きましたが、美味しかったので写真も撮らずに食べてしまいました。
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