スーパーに行くと、真っ先に置いてあるバナナ。
ついつい買ってしまいますが、結構傷みやすいんですよね。
今日は、そんなバナナについて考えてみました。
国別のバナナの輸入量
日本バナナ輸入組合が運営する「バナナ大学」というウェブサイトでは、日本がどのくらいバナナを輸入しているのか、統計を公開しています。(統計は財務省貿易統計より)
これによると、平成28年のバナナの輸入総量は9.6億kgで、一人当たりの輸入量は7.5kgだそうです。
また、輸入元はフィリピンが全体の79%を占め、次いでエクアドルが17%となっています。
国名 | 平成28年 | 割合 |
フィリピン | 751,221 | 78.5% |
エクアドル | 157,808 | 16.5% |
グァテマラ | 16,911 | 1.8% |
メキシコ | 8,628 | 0.9% |
インドネシア | 5,829 | 0.6% |
コスタリカ | 4,993 | 0.5% |
ペルー | 4,472 | 0.5% |
コロンビア | 2,480 | 0.3% |
タイ | 1,864 | 0.2% |
台湾 | 1,574 | 0.2% |
ベトナム | 970 | 0.1% |
オーストラリア | 9 | 0.0% |
合計 | 956,759 | 100.0% |
67年間のバナナの輸入総量の推移
統計には、1949年(昭和24年)から2016年(平成28年)の67年間の輸入元と総輸入量などが掲載されています。
これによると、1942年から1963年にかけては、わずかに輸入されている程度でしたが、1964年以降、徐々に輸入量が増え、1972年が1,062,883,697kgとピークとなりました。
昔の話として、かつてバナナはごちそうだった、と聞くことがありますね。
1972年は沖縄県発足、「日本列島改造論」を発表した第一次田中角栄内閣成立、第20回オリンピック・ミュンヘン大会、日中両国首相共同声明に調印・中国と国交樹立した年でもあり、日本の景気感が上昇傾向であった時代だったからでしょうか。
そういえばこの年に、中国政府から寄贈されたパンダ2頭が上野動物園で公開されたそうです。参考までに、1972年は『男はつらいよ 柴又慕情』(おとこはつらいよ しばまたぼじょう)が公開された年でもあります。マドンナ役には吉永小百合さんでしたね。
その後、1983年(昭和58年)にはピーク時の半分となる575,895,481kgまで減少しました。
この年の輸入量を見ると、台湾とエクアドルは前年の輸入量を大幅に超えていますが、最大の輸入国であるフィリピンが前年比率30%減となっています。フィリピンのアキノ元上院議員(50歳)が暗殺されたことも関係するのでしょうかね。
さらにその後は、微増減を繰り返しながら徐々に輸入量は増加し、2009年には1972年を上回る1,252,605,803kgとなりました。
しかしそれ以降は、少子高齢化や嗜好の変化などのためでしょうか、2018年現在まで減少傾向にあります。
面白いことに、この統計には、「琉球」という項目があります。
かつての沖縄のことですが、昭和28年~48年にかけて、わずかな期間ですが琉球産のバナナが「輸入」されていた時代があったんですね。今年は沖縄で島バナナを食べたいところです。
1人当たりのバナナ輸入量
これも、輸入総量と比例しますが、一人当たりのバナナ輸入量は1972年と2009年に約10㎏となって以降はおよそ8kg弱で推移しています。一本140g程度とすると、57本分ですので、ひと月5本程度、週に1本のペースでしょうか。
バナナの保存方法
これはどなたも良くご存知かもしれませんが、バナナは傷みやすいため、バナナスタンドで保存することで長持ちさせることができます。
輸入される段階では、青いままのバナナで輸入され、日本国内で適度に熟成期間を経て店頭に並びます。以前、急にバナナが食べたくなり、コンビニに駆け込んだところ、「青いバナナ」が売られており、青リンゴや青色LED、青いバラと同じように、新しい「青いバナナ」だと思って買ったところ、本当に青臭く熟していないバナナだったことがあります。
バナナ大学によると、バナナの保存方法は次の通りだそうです。
- バナナの保存には15~20℃くらいの常温で風通しの良いところで保存する。
- バナナの房を仰向けに置いておくと、房全体の重みで下の部分がつぶれて痛んでしまうため、包装してある袋から出し、山型に伏せて置くか、バナナスタンドなどにつり下げて保存する。
- 夏の暑い時期はバナナを新聞紙などで包んで冷蔵庫に入れることで、バナナがほどよく冷えて暑い時期もおいしく召し上がれる。
- ただし、温度が低すぎたり、長時間保存したりすると皮が黒くなってしまう(追熟したのではなく低温障害による色の変化です)。
- 逆に寒い時期には13℃以下になると熟成が止まるため、居間など、人の出入りがある比較的暖かい場所で保存する。
熟したバナナを使ったバナナマフィンのレシピ
とはいえ、熟しすぎてしまったバナナ、定期的に発生してしまいますよね。
これを解決するのが、バナナマフィンです。
レシピはとても簡単です。
バナナマフィンのレシピ
- (あ)バナナ…2~3本
- (あ)レモン汁…適量
- (い)薄力粉…200g
- (い)ベーキングパウダー…小さじ2
- (い)塩…少々
- (う)卵…2個
- (う)砂糖…100g
- (う)バター…50g
- (う)ナッツ(くるみやアーモンド)…適量
(い)と(う)を別々に用意し、(あ)とさっくりと混ぜて、余熱180度のオーブンで30分焼いて、はい完成。
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