海苔弁の最高峰を食べる話です。
ちょっと前に、何かの記事で「刷毛じょうゆ 山登りの海苔弁」のことが書いてありました。
海苔弁研究家としては是非食べてみたいものだと思っていたのですが、お店はコロナの緊急事態宣言でしばらく休業中だったのです。
そのため、「刷毛じょうゆ 山登りの海苔弁」を買いに行くことが出来ていませんでした。

最近、ようやく販売再開しているらしかったので、特に旅行でもないのですが東京駅まで行って手に入れることが出来ました。
海苔弁の歴史
粉もんと海苔弁との出会いは高校生までさかのぼります。
自分でお弁当を作って持っていくのですが、二段弁当箱の下段にいれるコメ部分をのり弁にしていました。
当時、海苔弁はご飯・海苔・ご飯・海苔。ご飯に醤油をビシャがけにし、味付け海苔を乗せ、おかずはチキチキボーンぎっしりかチキンナゲットぎっしりで完成でした。

その後、社会人になって食べるのり弁といえば、町中の弁当やさんのメニューの中では価格が一番安くスタンダードなものという印象です。
だいたいはご飯の上に海苔が乗っている一層型が多く、ご飯を一口食べようものなら、上の海苔がすべて最初の一口についてくるものでした。
海苔弁 業界トップのデザイン性
そんな海苔弁の概念を根底から覆し、まさに海苔弁界のトップに君臨する「至高の海苔弁」が刷毛じょうゆ山登りの海苔弁なのです。
刷毛じょうゆ山登りの海苔弁で何が最も気になったか?
それは「見た目」です。
おかずである焼きシャケやちくわの磯部揚げのメインに加え、卵焼きなどの副菜の配置バランスが最高に完璧です。
そして、その後ろから見える海苔の面積が半正三角形定規の1:2:ルート3のバランス。

今回は東京駅のエキュート東京売店で買い求めました。
海苔弁を受け取ったあの弁当箱のサイズ感と重量を感じた瞬間、わくわく感がたまりません。
買ってすぐモリモリ食べる海苔弁
駅構内で食べる場所も見当たらず、その辺のベンチに座って、モリモリ食べました。

弁当箱から鮭がはみ出す
海 1,080円(税込)
海の幸をメインにした海苔弁。脂ののった鮭は、弁当箱からはみ出るほどの大きさ。そして、海苔弁の定番のおかずといえば、ちくわの磯部揚げ。その長さも他ではなかなか見られません。“家庭料理の最上級”を目指し、玉子焼きにはあえて焦げ目を入れています。懐かしさと優しさを感じていただける一品です。
一つ一つの素材が味わい深く、「うん、うん」と言いながら食べるタイプのお弁当です。
また、下にひいてある海苔弁本体は二層式(ご飯・海苔・ご飯・海苔)でありながら、箸でご飯を取ると、ご飯と同じサイズで海苔がスッと切れます。
有明海で収穫されたその年の一番摘みの海苔を使用しています。いわゆる新芽を使用しているので柔らかく口の中で溶けてしまうほどで、スッと箸で切れるのが特徴です。
一見すると小さそうに見えるお弁当サイズです。
しかし、食べ始めるとおかずとご飯とのバランスがちょうどよい。
ギュっと詰まった海苔弁でしっかりお腹いっぱいになりました。
環境配慮に配慮した海苔弁
海苔弁の雰囲気を高めている薄い木製の箱。
弁当箱の木は、耐久性・防水性に優れた特殊フィルムで強化されています。
そのため、食べ終わったら弁当箱の四隅をペリペリするとぺトンと小さくたたむことができます。
少ない木で最大限の演出を施し、コンパクトに捨てることが出来るなんてとても素敵です。

それからフタの裏側についている謎のシール。
見落としてしまいがちですがとても大切なシールです。
実はこれ、三菱ケミカルの「ワサオーロ™」という秘密道具なのです。
ワサビやカラシなどに含まれるアリルカラシ油を主成分とした食用素材由来の抗菌・鮮度保持剤です。

海苔弁 自作する その1
美味しい山登りの駅弁を食べた翌日、自分でも海苔弁を作って食べたいと思いました。
ということで、シャケを買ってきて海苔弁を作りました。

歯切れのよい海苔を使おうと「刻み海苔」を使用しました。
ところが、ご飯の上に乗せる際、指先にまとわりつくのです。
さらに、食べた際に「海苔感」がないので、微妙でした。
海苔弁 自作する その2
そこでさらに翌日、おにぎり海苔を手でちぎり、パラパラしてみました。
すると、まあまあ良いかな、という海苔弁に仕上がりました。


今回の自作海苔弁ではチャーシューを入れました。
しかし、何となくシャケとの相性が良くないように感じました。
コメント